さわ@SmilePower

【世界に羽ばたいて何かに貢献したい田舎の高校生】今はまだ「何か」は模索中ですが。 笑顔がトレードマークの高校生です。全国高校生衛星生中継/I WILL/ピースアクション/トビタテ5期タンザニアとかとかいろいろ挑戦中

「ボクはハートのラブで教えるの」Eddie Townsend

10月16日に学校の芸術鑑賞会で「EDDIE」という劇を見ました。

 

エディさんを中心としたストーリーなのですが、ボクシングのお話です。

エディさんはハワイ生まれのハーフで、井岡弘樹ガッツ石松など、たくさんの世界チャンピョンを育てたトレーナーです。

 

あらすじ

「ボクはネエ、負けた選手に寄り添ってあげたいんだよ。勝ったらみんなに褒めてもらえるけど、負けたら、頑張ったのにひとりぼっちになるんだよ。だからね、ボクは『大丈夫ですか?Youはよく頑張りましたよ』って、手を握ってあげたいんだよ」

 

ボクシングのチャンピョンが生まれるたび、そのリングサイドの影にはいつもエディの姿があった。ボクシングトレーナーであるエディは、今日もジムで若い選手とトレーニングに励んでいる。試合で勝って騒がれる者、負けて自らの屈辱と葛藤している者、そして明日のチャンピョンを夢見る練習生--それぞれの思いがジムには熱気となって溢れていた。その中に黙々と練習をする井岡の姿があった。彼は世界チャンピョンになり、ジムの中でも憧れの的。井岡は初の防衛戦を控え、エディはそのコーチに明け暮れていた。「Boy,もっといい顔して!君のいい顔が見たいよ!」「Boy,君ならもっとできるよ!」そう言いながらコーチをする。練習が終わったら「Boy,よく頑張ったね」と言って頭を撫でるのだった。

 

そんな最中、エディは病に倒れてしまう。ジムやBoyのことが気になって落ち着かないエディを見かねた妻:百合子は、休養のため大阪から東京へ移り、そこでの入院を決意する。「僕のコーチはエディさんだけです。エディさんに言われたことを思い出しながら練習します。エディさんに言われたことは体が覚えています。」そう言っていた井岡だったが、エディがいなくなり、心の支えを失い、その落胆ぶりは誰の目にも明らかだった。数日後、エディの入院先を見舞い、驚くほど衰えてしまったエディを目の当たりにした井岡は、エディのためにも今度の試合は負けられないと、見違えるように練習に打ち込んだ。

 

そんなある日、エディが井岡の次のチャンピョンと期待していた松本がジムに戻ってくる。松本は親父の死によって、母親と妹のためにボクシングを諦めたのだ。「中学の時は喧嘩ばかりで、死んだほうがマシだと言われた。お袋にも恐れられていた。そんな自分が居場所を見つけたのがボクシングだったんだ。」松本は、「ボクシングを忘れたくない。この体に染み込ませておきたい」と、井岡とのスパークリングを懇願する。この知らせに周囲の反対を押し切りジムに駆けつけるエディ。車椅子に身を委ね、痛々しい姿で現れるが、「Boyのガッツがみたいですよ」と嬉しそうに話すのだった。夢を断ち切られても潔く生きようとする男。自ら愛したトレーナーの仕事に殉じ、その身を顧みずにやってきた男。そんな彼らの情熱に井岡は、己の甘えを戒めるかのように松本と打ち合い、エディに防衛戦での勝利を固く誓うのだった。

 

病身を圧してでも井岡のセコンドにつきたいと切望するエディに病魔は容赦無く襲いかかり、遂に意識を失う。独りリングへと向かう井岡は苦戦を強いられるが、その時エディのアドバイスが脳裏をかすめる。そして最終ラウンドで鮮やかな勝ちを収めた。エディは自らのトレーナー生命の全てをかけて育てた、最後のチャンピョンの勝利を確かめるかのように、安らかに息をひきとるのであった。

 

「ボクはねえ、ボクシングしかできないけどねえ、萎れた花をしゃんとさせることは得意なんだ」

 

 

 

 

もう、号泣しました。

ラスト15分はもう泣きっぱなしで、涙腺がどうにかしていました。

 

ボクシングに対して、私は今まで変な偏見を持っていました。なんで殴り合うんだよと。

でもこの劇を見て、私のボクシングに対するイメージは180度変わりました。

あらすじの中には書けませんでしたが、短期で感情を不器用にしか伝えられないが、本当は選手のことを思っている小野コーチ。陽気な性格の小林。同じ練習の繰り返しが不満でボクシングから逃げ出すも、もう一度ボクシングと向き合った練習生のたけし。

色々な人が繰り広げるストーリーに、ボクシングがこんなにも熱い男のスポーツだったのかと知らされました。スポーツのシビアな世界で、焦りや葛藤と戦う選手、名を残すことなくリングを去る選手はたくさんいます。でも、エディさんのように、暖かく支える存在があるから成り立つのだと思います。エディさんに教えられた選手は皆、「自分がエディさんに一番可愛がられた」と言います。

 

「ボクはね、変なラブ(セクシュアルな方)じゃなくてね、ハートのラブで教えるの」

 

ユニークで、暖かく人を包み込むエディさんのように、私もみんなを暖かく包み込み、優しく手を差し伸べられるような人になりたいと思いました。

 

はあ、余韻から抜け出せない。。。

 

※あらすじは元からあったものに色々セリフなどを付け足しました。長くてすみません。